「人間力とは何か?」を探求し続けたい ~手帳學のコミュニティは同士が集まる場所~ ◇辻騎志さん / きよぽん◇

 

 

動物占いがたぬきだから『きよぽん』

 

さぬきち:手帳學本講座受講生のきよぽんにインタビューしていこうと思います。よろしくお願いします。

 

きよぽん:よろしくお願いします。

 

さぬきち:まずは、自己紹介ですね。お名前とニックネームとお住まいを教えていただいてよろしいですか。

 

きよぽん:辻 騎志(きよし)と申します。ニックネームはきよぽんでお願いします。きよぽんの名前の由来は、『きよし』の『きよ』に、『たぬぽん』の『ぽん』なんです。

 

さぬきち:きよぽん』って可愛いですよね。

 

きよぽん:動物占いがたぬきなんですよ。そこから『きよぽん』になったという。

 

さぬきち:初めて聞いたときに、めちゃくちゃ親近感がありましたよ。

 

きよぽん:ありがとうございます。住んでるのは東京の府中市です。府中市って同じ字を書いて、広島にもあるんですよね。 びっくりしましたけど。たまたまそこの人とZoomで話す機会があって、「あなたも府中市、私も府中市」みたいな。そんなことがありました。

 

小学生でシャーロックホームズを読破し「正しく考えること」について考える

 

さぬきち:今、きよぽんはどんなことをされてるんですか。

 

きよぽん:基本的には研修講師ですね。企業の社員研修講師を27のときからやっています。今年61なので、34年目になります。また、松下幸之助さんのビジネスについての考え方を漫画と小説で著したショーバイ・クエスト』って本があるんですよ。漫画はポケモンの方です。僕は原作と小説のところを書きました。これはプレジデントオンラインにも紹介されました。

 

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さぬきち:34年間、企業研修をしようと思ったきっかけは何かあったんですか?

 

きよぽん:教育が大事だってことをすごく感じているんです。人生の転機って何回かあると思うんだけど、一番最初のターニングポイントは小学校3年だったんですね。

 

さぬきち:何があったんですか?

 

きよぽん:シャーロックホームズが大好きで、全部読んだんですよ。なぜかっていうと、家の母方のおばあちゃんが和歌山の本屋さんだったんです。いわゆる少年少女なんとか全集とか、こんな分厚いのがあるじゃないですか。それを2年生のときにいきなりおばあちゃんが送って来てくれたんですよ。それを好きで全部読んでいたら、多分その中の1つにシャーロックホームズがあって「お、これは面白い」って思って、3年生のときに全巻読んだんです。それが「考えるとはどういうことか」っていうことを考え始めたきっかけです。

 

さぬきち:すごいですね!それが小学校3年生のときなんですね!

 

きよぽん:はい。シャーロックホームズは名探偵だから、正しく考えないと「お前が犯人だ」って言って違ったらカッコ悪いじゃない。だから、ちゃんと順序立てて論理的に、証拠を見つけながら考えていかないとダメなわけですよ。それが単純に小学校の自分としては憧れで「シャーロックホームズってカッコいいな」って思ったんです。自分もそうなるためにはどうしたらいいのか、と思ったら「正しく考えるしかないよね」ってなったわけです。

 

正しく考えるだけではく『心の強さ』も重要だと気づいた出来事

 

さぬきち:その『正しく考える』ことを追求した結果、どうなったんですか?

 

きよぽん:僕の同級生と二人で一緒にいるときに、ある事件が起こったんです。そのときの僕たちの頭の良さ、回転は同じくらいだったんですが、彼は僕から見るとちょっと変な行動を取ったんですね。「どうしちゃったのかなあいつ」って思ったんですが、僕と彼は何が違ったかと言うと、僕のほうが心が強かったんですね。彼のほうがちょっと優しすぎたっていうかな。正しく考えても、心の上に思考が乗っかるから、だから、心が揺れるといくら正しいこと考えてもみんな持ってかれちゃうんだっていうことを経験したんですよ。それじゃあ正しく考えるだけじゃダメだと。正しく考えて、正しく行動しなきゃダメじゃないかっていうふうになるでしょ?

 

心を強くする2つの要素は『愛』と『意志』

 

さぬきち:なるほど、それなら心を強くする要素って何なのでしょうね。

 

きよぽん:それを考えた結果、心を強くする要因は2つあると気づいたんです。その1つはです。人は「誰かのために」と思うと強くなれるんですよ。もう1つは自分の信念のとか使命感などの意志ですね。プロジェクトXなんて使命感の塊でしょ?だから人間の心を強くする要素は愛と意志だなと感じたんですよね。それを、これらを良く考えてみると、知情意(ちじょうい)だったんです。知恵の知、感情の情、意志の意ですね。古くから日本では、心の3つの働きが大切って言われて、知情意って単語は良く出てくるんです。松下幸之助の月刊PHPっていう小さい小冊子があるんですが、その創刊号のはじめのほうに松下幸之助さんが『PHPは世界の平和と人類の幸福をっていうのが狙いなんですけども、そのためには知情意がバランス良くあることは必要だと思う』って書いているんです。それをたまたま見たときに「やっぱり知情意が大切だな」と感じました。

 

『知情意=人間力』であるという結論に至った

 

さぬきち:そうなんですね、松下幸之助さんが言われているのならば間違いないですね!

 

きよぽん:はい。27くらいのときにルドルフ・シュタイナーの本を読んだんです。その本の中にも知情意が出て来たんだよね。だから、知情意ってやっぱり大事なんだなって思いました。自分が探求してきた結果もそこに行き着いたし、他にも多くの人が知情意が大切と言っていたんです。じゃあ知情意って結局何なのって考えたときに、僕は人間力だと思ったんですね。もっと言うとよく人間としての器とも表現しますよね、それで「じゃあ器って何?」って考えると「器っていう以上は形と大きさがあるだろうな」って思うわけですよ。だから、例えば知情意が三角形だとすると、三角が小さい人は器が小さくて、大きい人は器が大きいとか、そういうものじゃないのかなと思ったんです。それで知情意の研究をしようって思ったんです。それがリーダーとしての器ってことも当然、リーダーシップ論の中に書いてあるし、自分も卒論に書きました。そんな中で未だに今も途上ですけども、大学のときから『人間とは、人間としての器や人間力とはなんぞや』と今研究しているところです。私が考える人間力は『自分と周囲を幸せにする力』なんです。周囲と言っているのは、相手という個人、組織、地域社会、そういうものを含めています。ですから『自分と周囲を幸せにする力』を探求していますし、その中に、自分の仕事も関係してきています。

 

さぬきち:すごいですね。27ぐらいのときにそのことを考えて、今もまだ発展途上って思われてるんですね。

 

きよぽん:そうですね、まだまだですね。

 

「目標管理の手帳術」と思ったら、ずっとやろうとしていたことに出会えた

 

さぬきち:分かりました、ありがとうございます。そんなきよぽんの手帳學との出会いのきっかけって、いつ、どのような形だったんですか?

 

きよぽん:2年ぐらい前かな、きっかけはFacebookの広告でこれ何だろうと思ってクリックしたんです。体験講座をとりあえず受けてみようと思ったんだけど、最初は手帳術だと思ったんですね。日常の目標管理とかちゃんとしたほうがいいし、何かヒントになればいいかなと思って参加してみたのがきっかけです。

 

さぬきち:結構みんなそうなんですよね。名前が『手帳』だからですね。実際に体験講座を受けてみて、どうでしたか?

 

きよぽん:受けてみたら全然違って「そういうことじゃなかったんだね」とは思ったんですが、でもその代わりにいいなと思ったのは『成幸の木』ですね。体系的に全体像が分かりやすくて、あの内容を木にしたっていうのはすごく分かりやすかったです。これは自分がやろうとしていることに近いんだと感じました。一番初めは土からですもんね。愛から始まってるっていうのが気に入りました。

 

 

手帳學のコミュニティは『同士が集まる場所』

 

さぬきち:そうですね。まずは『自己愛』からですね。

 

きよぽん:さっきも命の本質は愛そのものだって言ったけど、そこと絡むって言うかね。愛がスタートだってことが同じだと感じました。ここは自分が目指しているところと同じ方向を目指している人が来るところだと感じて、それならやってみてもいいかなと思ったんです。もちろん受講生の皆さんもそうだし、運営メンバー、特に代表のしげちゃんもそういう人だと思ったし、同じところを目指す同士に出会いたいなと思いました。

 

さぬきち:実際に本講座に進んでみて、受けてみてどうでしたか?

 

きよぽん:大体、予想通りだったなと思います。やっぱり真面目な人が多いし、こういう内容を学んでいる人は信用できるなと思うんです。なぜなら、人と人との人間関係の誠実さをある程度持っていて、自分の人生を真面目に考えている人じゃないと、こういう講座は受けに来ないと思うからです。そういう人たちとコミュニティで仲間になることは良いことだと思いましたね。

 

他のコミュニティとの違いは『共通認識の有無』

 

 

さぬきち:本講座を受講して手帳學のコミュニティに触れたときに、他のコミュニティにはない強みや、「やっぱり他とは違うな」って感じたことってありましたか?

 

きよぽん:やっぱり同じ学びをしているっていうのが一番大きいと思いますね。他の団体にもいくつか入ってますけども「ここを目指すんだよ、こういうことをやるよ」とは言ってるけれども、必ずしもみんなの状態が一致しているわけではなく、目指しているところへの理解がバラバラっていう感じがするかな。でも、手帳學のコミュニティは、時間も愛編と志命編で2日~3日だし、他と比べると期間が長いです。そして、そこで学ぶ中身がきちっとした人間として正しく生きるってことだと思うのね。そういうことをみんなが共有してるし、だからこそ安心できるし、共通の理解の上に場が成り立ってるから、いい場を作りやすい条件が揃っていると思います。そして、そもそもそういう人しか来ないしね。共通認識に基づいて場が作られてるから、そういう意味では他のコミュニティとはかなり違うと感じます。

 

人と幸せな絆を作れるゲーム『ハピリアン』を広げてきたい

 

さぬきち:きよぽんの理想とか将来のビジョンがあれば、教えていただければと思います。

 

きよぽん:僕は今、人間関係を良くするボードゲームを開発しています。ほぼ出来上がってきているので、年内にはそれを商品化していきたいですね。『ハピリアン』っていう名前なんですが、商標登録も取りました。このゲームは8割楽しい、2割気づきっていうウエイトで作っているので、楽しみながら気づきが得られるんです。ただ、家庭の中ではただ楽しむだけでも良かったりするんだけど、ワークショップでやる場合には、ファシリテーターがちゃんと誘導して、ただ楽しいだけではなく、大きな学びを得られるようにしています。

 

さぬきち:例えば、そのゲームで遊んでほしい人はどんな人ですか?

 

きよぽん:まずは家庭ですね。家族が仲良くなってほしいと思います。家族だからといってお互い知っていることばかりじゃないですよね。結構うちは仲の良い夫婦で、僕は結婚してもう13、4年になるしコミュニケーションも取るほうだけど、「え、そうなの?知らなかった!」ってことは未だにありますからね。そこでこのゲームをすることで相互理解が進むんですよ。また、家族以外で使うのならば、会社の内定者でやるとかね。または、チームビルディングが必要なところ、例えば店舗のスタッフやって、店舗を一歩成長させようとかもできると思います。あとは婚活パーティーで、早く初対面同士仲良くなってもらいたいときや、老人福祉施設などでも、必ずしも仲の良い人たちばかりじゃないので、あえてそこでやってもらうとか。あとは自分がネットワークビジネスをやっていたら、自分たちのブランチとかでやってもらうといいと思います。人間関係が必要なところならどこでも役に立つゲームなんですよ。

 

さぬきち:そのハピリアンを使うことで、新しい気づきが得られるんですね。それが広まっていくことで、良い人間関係の輪がどんどん広がっていくイメージを感じました。

 

きよぽん:ハピリアンっていうのは、ハッピーなリアン(lien:フランス語で絆という意味)なので、幸せな絆を作るゲームっていう意味なんです。日本だけじゃなくて世界にも伝えていけたらいいなと思っています。

 

平和の祈りで意気投合したご夫婦

 

さぬきち:きよぽんのこれからの人生の意気込みなど、何かあれば教えていただけますか?

 

きよぽん:マザーテレサも大好きだったという、アッシジのフランチェスコの『平和の祈り』という詩があるんです。彼女もノーベル平和賞か何かを取ったときに冒頭で話してたものなんです。その冒頭が『ああ主よ、私をあなたの平和の道具としてお使いください』っていう文なんです。僕はクリスチャンじゃないし、僕は神様と言うよりも『天』と言ったほうがしっくりくるんだけど、天の平和の道具として活動してくっていうことが、自分のミッションだと思っているんです。これは家内も同じで、お互い初めて出会ったときに、そういうことをミッションとしてることが分かって、意気投合したんですよ。

 

さぬきち:すごいご夫婦ですね!

 

きよぽん:お互い平和の祈りが好きで知っていたので『天の道具としてやっていこうね』という話をしていました。そんなこともあったし、自分は26ぐらいのときからそう思っているから、もう35年くらい経っていますね。死ぬまでこの考え方で生きてくと思っているし、これは神様との約束だとも僕は自分で勝手に思っています。自分がやるべき活動をやり切って天に行かないと、神様に「私との約束を守らなかったな」って言われてしまうだろうから、それは嫌なんです。

 

さぬきち:きよぽんが活動することで、世界がよくなって行くという神様との約束を約束を果たすってことなんですね。最後にきよぽんが心掛けていることってありますか。

 

きよぽん:そうですね。最後に自分が行っているアファーメーションを紹介したいと思います。

 

私は、私を含め宇宙に存在する全ての本質が
「愛そのもの」であることを知っています。

 

私が感じる全てのものは「愛の化身」、
私が体験する全てのことは「愛の現れ」です。

 

私の周りには愛があふれています。
私は「愛そのもの」としてあたたかく思考し、
全てに感謝を伝えながら力強く行動します。

 

ありがとうございます。ありがとうございます。

 

1日1日、こんな心構えで過ごしていきたいと思います。

 

さぬきち:今日はきよぽんにインタビューさせていただきました。ありがとうございました!

 

きよぽん:ありがとうございました!

 

 

インタビュアー:さぬきち

カメラマン:ゆっしー

ブログ作成:のりにぃ

 

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【お知らせ】

 

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